おかめが 大工の嫁となったのは、13年前。
もう少しで 師走!そんな季節
おかめは2歳になる息子の手をしっかり握り、こぶ付きで転がり込んだのがこのお家
16歳の歳の差、商人の娘が 職人の世界でやって行けるはずがない!
実家の両親には猛反対され、勢いと意地でここまでがむしゃらに走り続けて来た。もう失敗するわけにはいかないから。
背中に息子をくくり付け、自分の居場所を確保するべく必死だったあの頃。懐かしいな〜
可愛い盛りだったはずなのに・・・自分が生きるのに必死で、貴重な幼少期を思いっきり甘えさせてやる事ができなかった愚母。思い出すのは とにかく 手を握っていた事、お母さんより大きいね〜って笑われながらも、ずーっと背中にくくりつけていた事、この子だけは放すまい。そんな思いでがむしゃらに暮らして来たそんな事しか浮かばない。
優はどんな顔をして笑っていたのだろう?決してダダをこねたりせず、聞き分けの良いお母さん思いの優しい子だった
やがて妹が生まれ、息子はお兄ちゃんになった。
妹は自由奔放、その頃私も心に余裕が出来てきてゆとりで娘とは向かい合って来た。
とにかく息子には 強い男になってほしいと願い、自立!そればっか考え甘えさせてあげる事ができなかった。

ごめんね・・・優。気がつけば お前は大きくなってしまっていたよ〜。もう一度ヨシヨシしたいそう思うけど〜
もう遅いよね・・・。

息子は競技スキーを真剣にやりたいと言い出し、小学校5年からは 志賀高原まで電車で一人で2時間以上もかけ
道具を担いで行く様になった。
『どうせやるなら 命がけで必死でやって超一流になれ!!』
私達夫婦は 叱咤。叱咤。叱咤。こっちも命がけで お金と労力をつぎ込んで来た。
神様はそんな親子にご褒美をくれる。
目標としていた大会で優勝出来た。コレってホント凄い事!!
このまま行けば 超一流も夢ではないなって浮かれていた親。
だけど、優は 違う事を考えていた。『スキーは辞める!』
まさに青天の霹靂、ショックで心にぽっかりと穴があいてしまった私達。
どうして?なんで???
本人も苦しかっただろうけどわけが知りたくて、ぶつかってみた。悩んだ〜。悩んだ〜。
反抗された。冷めた目で見られた。本当にこの子は自分で産んだ子だろうかと〜気が狂いそうだった。
でも、時って良いもので〜いつの間にか私達もあきらめるって気持ちになれて来た。
自分の人生だもんね!自分で決めて進んで行くのが良いよね。
ずいぶんお前を苦しめてしまいました。ごめんね。
お前と二人三脚で必死にやり続けて来たスキーを通して良い思い沢山させてもらいました。
辛い事苦しい事だらけだったけど、楽しかったです。ありがとう!
今、凄く久しぶりだけど 普通の15歳に戻った優とありきたりの日常を送っています。
コレが、普通だったんだな〜と 気付きました。
ぐうたらも良かろう!いっぱい悩みなさい。早く自立させてしまった分ビタミン愛不足だろうから
これからまたお前の心に貯めて行くから〜両親の愛を感じてほしい。
すぐでなくて良いからね。充電が満杯になったら、歩き始めるんだよ。
お前は 私の宝です。ありがとう!!








